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私の1推し、ゆきりんこと柏木由紀ちゃんが、17年に渡り在籍したAKB48を卒業することになった。
この機会に、ゆきりん推し(48ファン)としての自分自身のことをすべては不可能であるものの振り返ろうと思う。
内容からして世代がわかることも仕方ないし、限りなくゼロに近い確率ではあるが、かつての同級生に見つかったら、それはそれだ。
話の脱線を繰り返す、かなり読みづらい文章になりそうなので、お読みいただく際は、その点にご留意いただければ幸いである。
(書き終えてみたら6,000字を超えてしまったので、一応最後のところまで飛べるようにします。)→→最後に
そもそも私がアイドルをアイドルとして認識した上で、はじめて好きになったのは、ゆきりんではなく、現Hey!Say!JUMPの山田涼介くんだ。2007年7月のことである。
探Q出の永遠の新規と言えば伝わる人には伝わるが、ゆきりんとは関係ないのでこのあたりで割愛。
(正直それまでも、Ya-Ya-yahの山下翔央くんをかっこいいと思っていたし、モーニング娘。の高橋愛ちゃんがかわいくて好きだったけれど、テレビの中にいるお兄さんお姉さんでしかなく、グループ・アイドルという概念はわからず、CDを購入することもなかった。)(日曜朝の定番コースと言えば共感してくれる方がいるかもしれない。)
山田涼介くんを好きになり、他のアイドルに興味を持ち始めた頃のことだ。
2008年、地元愛知県にAKB48初の姉妹グループとしてSKE48が誕生した。
試しに見てみるかというふわっとした心持ちでSKE48が出演している「SAKAE TA☆RO」という深夜のバラエティ番組を録画していた。(調べたら2008年7月から2009年6月まで中京テレビで放送されていた。)
正直、ナゴヤ制服計画というコーナーと番組ラストのパフォーマンスしか記憶にない。(もっと正直に言えば、つき奈ばかり目で追っていた。)
そして同年に放送されていた深夜ドラマ「メン☆ドル ~イケメンアイドル~」を偶然見かけた。
AKB48から派生ユニット・ノースリーブスに所属していた小嶋陽菜ちゃん、高橋みなみちゃん、峯岸みなみちゃんの3人が出演していたものだ。
私はその中で、小嶋陽菜ちゃんが群を抜いていい!と思った。普通の女子の姿ではかわいくて、男装姿はかっこいい。AKB48への入り口は紛れもなく彼女だった。
(随分前にネット上で○○新規という48ヲタ歴の表記は握手会に行った時からのものだぞ!と教えられたことがあるのだけど、いかんせん在宅なので2008年から好きでも握手会に行ったことがない。はじめて買ったCDが大声ダイヤモンドだったので大声新規と言ってみたり、時期的に10年桜新規と言ってみたりした。)
Mステでまいまいこと大島麻衣ちゃんがラストシングルという話をし、10年桜を披露していたのがはじめてテレビでちゃんと見たAKB48だった。当時目を引いたのは、まいまい、あっちゃん、にゃんにゃん。
(その後この録画ではじめてAKB48関連楽曲の振りコピをした。家族に見られないように細心の注意を払っていたのが懐かしい。)
最終的にはゆきりん1推しに落ち着いた。
2009年、私が中学3年生の頃には、週刊AKBの放送が開始された。
同じクラスには、佐江ちゃん(宮澤佐江)推しの女子とまゆゆ(渡辺麻友)推しの男子がいた。ブレイク前夜とも言うべきこのタイミングで、40人弱のクラスに3人のファンが集ったのは、今思えばなかなか奇跡的なことだったかもしれない。たまに情報交換をしつつ交流したものだ。
渡り廊下走り隊の楽曲もたくさん教えてもらった。
自分たちの卒業が近づくタイミングで、まゆゆ推しの子が教室のCDラジカセを使って桜の栞を流してくれていたことを記憶している。卒業アルバムの寄せ書きには「一生まゆゆ推しなんで!」と書いてくれた。
卒業アルバムの寄せ書きあるある、特段仲が良いわけではない子にも書いてもらった際には「がんばれAKB!」「AKB最高」などの言葉が並んでいた。
私にとってAKB48を通して増えた思い出のひとつだ。
2010年、高校に入学した年に、ついにAKB48がブレイクした。
自分が社交的な性格でないことが悔やまれるが、学校でAKB48の話をしている子が格段に増えた。ヘビーローテーションの発売でそれは決定的なものとなり、多少なりとも興味がある子なら推しメンの名前を言うことができた時代。
ガラケーのブックマークには、48グループのメンバーで特に気になっている子のブログをいくつか設定してチェックしていた。SKE48では、めありー(平田璃香子)、まつりな(松本梨奈)、しゃわこ(秦佐和子)のモバイルメールにも登録していた。
ステージファイターでは、ゆきりんの他にあみな(佐藤亜美菜)、はるきゃん(石田晴香)を2推し3推しとして設定していた。
私にとって高校時代がいちばん様々なアイドルに夢中になり、情報を追っていた時期だった。
柏木チームBの発足やフレンチ・キスの結成もこの頃で、とにかくゆきりんが主要メンバーとして活躍することが何より嬉しかった。
ゆきりんが神7に割って入り選抜総選挙3位にランクインしたものこの頃だった。まだ呼ばれない……???と期待と不安が入り混じった気持ちを思い出す。
(その時々の選抜総選挙上位7人が神7じゃなくて、あの7人だけが唯一無二の神7と言い続けたい。)
そこから更にソロデビューをし、ソロライブをし、ドラマ主演を務め、NMB48を兼任し、ととにかく情報量がすごかった。日々ゆきりんである。
CDショップの店頭にゆきりんしか写っていないジャケットが並んでいるのを見て感動した。当時は全形態買う経済力もなく、自分にとってどれがいちばんよいかと吟味していた。申し訳ない。
Green FlashでWセンターとはいえ、シングル表題曲でセンターを務めることになったことも本当に嬉しかった。個人的に曲自体が好みだったので尚更。
ソロライブではよくセットリストに入っていて、ファンがみんなでペンライトを緑色にするあの光景が大好きだ。
NMB48の兼任解任、NGT48の兼任開始とまだまだ情報が多い中、ついに在宅の私が動く時が来た。
2016年4月、ゆきりんがはじめてのソロツアーで名古屋にやってくる……!
愛知県民とはいえ、名古屋市民ではないため都会の電車の乗り継ぎなど理解しておらず、在宅のためオタク仲間もいない。それでも行く以外の選択肢はなかった。
申し込みをし、当選してから有給休暇を申請し、当時の私にできる精一杯のおしゃれをして向かった。
在宅にとってはじめてのゆきりん現場だった。
結論から言うと、最高だった。ゆきりん推しでよかった。
(その後、愛知県内でゆきりんがソロライブを行うたびに必ず参戦しているが、ライブが始まってゆきりんが登場する時の胸の高鳴りはずっと変わらない。語彙力がなくて申し訳ないが、んんんんんんんnかわああああああああああああと心の中で言葉にならぬ言葉を叫んでいることが多い。)
社交性の低さのあまり物販待機列から終演、帰宅まで、誰とも話すことはなく孤独な現場だったけれど、それも今となっては思い出である。今よりは少なかったものの、並んでいる人の中に想像していたよりも同年代の女ヲタさんがいて安心したものだ。
2017年には、ラグナシアで行われたライブで、はじめてゆきりん推しの方々と交流した。ゆきりん推しではないけど興味があるからと一緒に参戦するはずだった友人の体調不良が事の始まりだったものの、これもまたご縁である。
みなさん本当にお優しくて、ゆきりん推し(ワールド住人)の温かさを実感する出来事だった。
三が日の屋外ライブでは寒さに震え、その寒さの中でもしっかりパフォーマンスするゆきりんに感動し、衣装さんの力にも感動した。
アコースティックライブでも演奏してくださるレフティさんはじめ、バンドメンバーの方々とのやりとりも毎回楽しかった。
2019年のzeppツアーには連番で参戦した恋人と、2023年のソロデビュー10周年ツアーには夫婦として参戦した。人生……。
(配偶者は元ゆきりん推し、元ぱるる推し、私調べでは現在ずっきーが気になっている非ヲタの人間である。)
随分前にブログで、
「2ndソロツアーリハーサル前?休憩時間?のInstagramライブでお話ししてたメイクのお話がとても楽しかったので、YouTube配信を始めた今、より詳しく知りたいなとメイク動画が配信される日を心待ちにしている次第です。」
と書いていた私に教えてあげたい。
ゆきりんはたくさんメイク動画を配信してくれるだけに留まらず、プロデュースまでしてくれていることを!!!!!手元にはゆきりんがプロデュースしたアイテムがどんどん増えていることを!!!!!
それらupink(ユーピンク)のアイテムを使ってメイクをし、ゆきりんのライブに参戦していることを!!!!!
(((((幸)))))
そして2023年5月、名古屋でのお渡し会に当選して、人生ではじめて、ゆきりんとお話ししたことを……!!!!!!!!!!
緊張しすぎてちぐはぐな言葉の私にも、ゆきりんは本当にやさしかった。
「(ゆきりん推しが)人生の半分じゃん!私(のAKB歴が人生の半分)と一緒!」と言ってくれたり、
結婚することを報告したら祝福してくれたり、(冷静に考えば初対面の人間から報告されても困るんだけどやさしいがすぎる)
お渡し会近くのキン肉マン展に恋人が行っていると伝えたら「キン肉マン!?」とすごい勢いで聞き返してくれてリアクションの大きさを間近で見られたり、
ソロライブがあれば一緒に来てね!と、お約束というご褒美までくれたり、
なんというか、本当に虜になるしかなかった。
かわいいの権化。顔が小さい。スタイルがいい。
ライブも当然キラキラしていてアイドルで女神だけど、お渡し会の距離感でキラキラを浴びるのはもはや致死量の域だった。
そして自分の誕生日に婚姻届を提出し、(これが本当のBirthday wedding……!)と気持ち悪い思考回路を発動し、約半年後に行った結婚式の入場曲にも選んだ。
(歌詞をゲストに聞き取られる可能性を考えた結果、直球すぎて恥ずかしくてInstrumentalでお願いした。)
ゆきりんがラストシングルかつセンターのカラコンウインク撮影に向けて塩抜きしていたのを見て、自分も結婚式の前日前々日に塩抜きするモチベーションにもした。
ゆきりんの卒業発表からが結婚式準備と重なっていて、常にばたばたしていたけれど、いろいろと濃い日々だった。
卒業コンサートは遠征覚悟で申し込んだけれど、落選に次ぐ落選で参戦することができなかった。
やっぱりちゃんと握手会を筆頭に現場へ多数行っている人たちが行くべき、認知されているレベルの人たちが報われるべき場所なんだなと非常に悲しい気持ちになるなどした在宅だった。そう思うことすら烏滸がましいレベルの在宅(握手会、劇場公演未経験で愛知県内のソロライブのみすべて参戦のモブ)なので仕方がない。
そもそも卒業コンサートを行ってもらえること自体が当たり前ではない幸せなことで、それを生配信、見逃し配信としてみることができることが有難いのだ。
気持ちを切り替えて、当日はHuluのゆきりん推しカメラ配信をリアルタイムで視聴することにした。
配偶者に無理を言ってパソコンの前から約3時間動かず、ずっとゆきりんを見続けた。
これがAKB48のメンバーとしてコンサートに参加するゆきりんの本当に最後の姿なのだと感傷的になる心持と、あまりに楽しそうなゆきりんの姿や最高なセットリスト、続々と登場するOGメンバーに高まる気持ちが入り混じる何とも言い難い状態だった。
(翌日のコンサートで1曲だけ歌唱したというのは以下略)
願わくば、卒業コンサートを円盤にしてほしい。何回だって見返したいし、手元に置いておきたいのだ。運営さん、関係各所の皆様、どうかよろしくお願いいたします。
(今は配信終了まで時間の許す限り繰り返し見ることしかできない。)
卒業コンサートにて、卒業公演が4月30日予定と発表されたが、こちらは仕事の都合で申し込むことすらできない。
AKB48のゆきりんこと柏木由紀ちゃんは、この春にグループから卒業をする。
私はいわゆる古参ヲタではないけれど、AKB48として活動をして、アイドルを楽しむ姿でファンを楽しませてくれるゆきりんに出会えたことを、心から幸せに思う。
先輩メンバーの中で心なしか大人しくしている姿、同期や仲の良いメンバーとリラックスしている姿、後輩たちに囲まれ、いじられながらも楽しそうにしている姿。
グループアイドルでなければ、どれも見られない姿であることは言うまでもない。
グループの躍進や繁栄、言いたくはないが衰退に近いところまで、常にメンバーとして肌で感じ、ファンには到底理解することができない葛藤を抱えてきたことも数知れないだろう。
直近では自身のYoutubeチャンネル「ゆきりんワールド」を通じ、”今のAKB48”、“今のメンバー”を知ってもらうための動画も配信していたことは、ファンには周知の事実だ。
今回の卒業コンサートでもメンバーのことを考えた選曲と人選は流石としか言いようがない。天才 of 天才。ファンにとっても最高のセットリストだった。
(私もそんなゆきりんのがんばりで名前を憶えたメンバーがたくさんいるし、詳細は割愛するが、数年前の春コン配信を見てあやみんこと長友彩海ちゃんのSNSをフォローするなどした。)
1推しのゆきりんが卒業することで、今後AKB48を見続けるかどうか、個人的にはわからない。かわいいなと思う子、気になっている子、応援したくなるような子はたくさんいる。
それでも、いちばん好きなグループは?と問われれば迷うことなくAKB48と答えるのだと思う。
卒業後のゆきりんのことは、ゆきりん自身が楽しいと、幸せだと思いながら活動をし続けてくれる限り、応援していきたい。
今までも柏木由紀個人としての活動でファンを幸せにしてきてくれたゆきりんなら、変わらず私たちのアイドルで在り続けるのだと思う。
欲を言えば、数年に1度、愛知県内でライブをしてほしい。配偶者を引っ張って参戦する。
20年後もライブをしてくれるなら、その時は全席指定の着席でお願いしたいなどと夢を膨らませるなどしている。
夢のようでありながら夢ではない存在が私にとってのアイドルで、そんなアイドルゆきりんが作り上げるライブの空間、そして何よりゆきりんというアイドルの存在自体が、活力であり、ファンへの恩返しであることは、これまでもこれからも変わらない。
ゆきりんが最後に参加したAKB48のシングル「カラコンウインク」の公式動画と、ゆきりんの卒業ソング「最後の最後まで」のリンクを載せて、このブログの締め括りとします。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
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